~函館バスの歴史・概要~

 1944年6月1日に,戦時下の事業者統合で道南自動車など14社が統合し,函館乗合自動車株式会社として創業。1951年7月3日に今の函館バスに改称した。1957年10月に東急グループに入り(のち2004年4月に脱退)路線網を構築していく。しかし,1980年以降はマイカーの普及にともない輸送人員が減少していき,現在は特に郡部でその傾向は顕著である。その一方で,函館市交通局(いわゆる函館市営バス)がバスを移管する計画にともない,2001年4月~2003年4月までに市営バス全路線の移管を受け,函館地区ならびに道南全域を受け持つ企業となった。
乗合バスは,函館市を中心に北は長万部から南は松前まで渡島半島全域(ただし奥尻島を除く)を走っている。なお函館バスは市内に3つの営業所(函館・昭和・日吉)と郊外に1つの営業所(江差),4つの出張所(北桧山・鹿部・知内・松前)があり,函館営業所は鹿部・知内・松前を,江差営業所は北桧山をそれぞれ管理している。また,2014年に創立70周年を迎え,2017年3月25日からは交通系ICカード(名称:イカすニモカ)でも乗車できるようになり,貸切車を除く全ての車両がそれに対応している。さらに,2019年4月1日より函館市営バス移管以降,複雑であった系統番号を再編し,郊外路線全てにも系統番号を割り振るなど,観光客にもよりわかりやすいものとなった。しかし,コロナ禍により経営状況も厳しくなり,2022年に森出張所が閉所されるなどの出来事もあった。
2020年4月1日よりバスカード(名称:イカすカード)が使用不可となった。
なお,全国における,ノンステップバス導入率が高い事業者で全国17位(※平成30年時点)となり,今後もより一層のサービス向上を目指していく。
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